2018年8月19日日曜日

旅するジャンべ(青森編) 第二夜 「秘境!仏ヶ浦」


2018.8.12 (Sat)
旅するジャンべ(青森編)第二夜は、下北半島の最西に位置する、仏ヶ浦です。

 下北半島。通称「まさかり半島」とも呼ばれる、本州最北端の地であり、一昔前に放映された「あなたの知らない世界」で必ず登場した、日本三大霊場の恐山が有名です。(恐山は第三夜に登場します。)また、あまり知られていませんが、大間原発や東通村、六ヶ所村などに数々の原発施設が点在する、原発の拠点の一つでもあります。
牛滝で観光船に乗る。
私の妻は、この下北半島のむつ市で生まれました。今回の旅は、その帰省も兼ねているのですが、下北に渡るのは6年ぶりでした。地図上では北海道から近い場所なのですが、移動するとなるとルートが限られていて、ちょっとした外国に行くより時間のかかる旅程になってしまいます。
 そんな下北半島の最西に、仏ヶ浦という場所があります。現地では「海で亡くなった方の魂が、仏ヶ浦を通って恐山に行く。」と言われるように、下北霊場の一つであり、観光スポットとしても有名です。(詳しくは佐井観光株式会社さんのHPへ)
 下北半島は地図上では一周が簡単に見えますが、山岳地帯なのでむつ市以西は道が狭く車の運転がものすごく大変です。ただ、そんな道がライダーには人気なようで多くのライダーとすれ違いました。みなさん、本州最北端を目指すのですかね。バイクでの旅は、楽しいかもしれません。今回は、むつ市から川内という場所を通り、牛滝という所まで車で移動、そこから観光船で仏ヶ浦に上陸しました。
海から見た仏ヶ浦
(仏ヶ浦までは、観光船がおすすめです。陸路では見られない海からの景色も楽しめますしね。)
 以前この仏ヶ浦に訪れたのはもう8年前くらいでしょうか。やはり、霊場というだけあって、雰囲気のある場所です。観光スポットでもありますが、敬意を払って訪れるべき場所だと思いますね。8年前はまだ自分は打楽器に取り組んではいなかったのですが、その時にジャンべを持った一団がいたんですよ。ここで太鼓を叩いたら気持ちが良いんだろうな!と思ったことがありました。それから数年後、自分もジャンべを始めることになった時に、「いつかは仏ヶ浦で叩きたい!」と思いましてね。今回、積年の願いが叶ったわけです。
地蔵堂から奥の巨岩群へ
仏ヶ浦では、まずは地蔵堂にお参りします。(千社札の中に、斎藤一人さんのものもありましたね。一人さんの札は日本各地でお見かけします。)フェリーが戻ってくるまで30分しかないので、お参りの後はすぐに右手に移動して、準備に入りました。奏でる場所は決めていたのですが、そこでカップルが岩をひっくり返してフナムシを見て遊んでいるので、こちらはスタンバイしてしばらく待機していました。私はいつまでたってもあまり好きじゃないなあ、フナムシ。
 ここでは、ジャンべを使って演奏しました。岩肌からどんな音の響きがあるんだろうと
巨岩の下で演奏
期待していたんですが、音の中心にいると、聞こえる音にあまり変化はありませんでした。離れて聞いていると、反響音が重なってくるんですけどね。台風の目みたいな感じなんですかね。意外な発見でした。演奏後には、不思議な雲が出ていましたね。これは、龍というよりはお猿さんの顔みたいでした。下北はお猿さんがいますしね。何か意味があるんでしょうか。夢中になって叩いていたら30分以上経過してしまい、フェリーが行ってしまったようなので、次のフェリーまで待つことになるハプニングがありましたが、無事献奏を終了し、帰路につきました。
演奏後の不思議な雲

(豆知識)
仏ヶ浦から佐井、そしてその先の道は細く、険しくグネグネした道が続きますので、スピードも出せず時間がすごくかかります。下北移動の際は、いつもの倍以上の時間を予測する必要があると思います。後、仏ヶ浦と佐井の間に「ぬいどう食堂」と「ドライブイン」があるのですが、新鮮な海鮮物がお安く食べられて超オススメですよ!ただ、時期にもよるかもしれませんが、お昼時はめちゃくちゃ混むのでご注意を!私は「ぬいどう食堂」でウニ・マグロ・イクラの乗った歌舞伎丼を食べました。1000円ちょっとだったと思います。新鮮で美味。
※次回は、恐山へ行きます。恐山は下北の最大の聖地ですよ。おどろおどろしい雰囲気は
  もうすっかりありません。整備された心地よい場所なんですよ。

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