旅するジャンべ 青森編 第一夜 「厳鬼山神社」
岩木山の北に位置する。岩木山神社は山を挟んで真逆の南側。 |
旅の始まりは、岩木山の北に位置する「巖鬼山神社」から。
こちらの神社は、本来は岩木山の山頂にある奥宮の下宮だった神社とのことです。その後、下宮は現在の津軽一宮、岩木山神社へ遷宮したとされています。つまり、本来はこちらの神社が本宮だったということで、開基1200年ということ。祭神は現在では大山祇神とされています。しかし、この神社は客神(まろうどがみ)として、「アラハバキカムイ」を祀っていることはあまり知られていないようです。この「アラハバキカムイ」という神様は、一説では縄文期から日本各地、特に蝦夷と呼ばれた頃の東北以北で多く祀られていた国
五所川原で買った、シャコちゃんのどら焼き |
本来であれば、津軽に詣でるならまず一宮の岩木山神社にいくのが一般的なところを、なぜこの神社に向かったのか。というと、今年の6月に小樽市の外れ、余市の手前のフゴッペにある「金吾龍神社」という神社に詣ったところに端を発しています。その頃、ちょっと龍神様つながりの兆しが多くあったので、たまたま、札幌近辺で龍神様を祀っているところはないものか。と探していたところ、この「金吾龍神社」の存在を知りました。そして、とりあえず行ってみようということでジャンべを背負ってその神社へ到着。すると、その神社の祭神が「アラハバキカムイ」だったのです。その時はあまりその御祭神を知らぬまま、勝手ながらその御社の前でジャンべの献奏を行い帰宅しました。(帰りがけ、眷属の蛇さんが現れたので喜んでいただけたものと思っていますが。)
厳鬼山神社一の鳥居 |
−話を戻しまして−
一の鳥居をくぐると、参道はまっすぐに本殿に続いています。ちょっと緊張しながら、その道を進みました。社務所は離れたところにあり、境内には誰もおらずひっそりとしていました。諏訪大社の上社の感じにちょっと似ているような、古代から脈々と祀られてきたことを感じさせる雰囲気の神社で、フゴッペの「金吾龍神社」は、鳥居をくぐる前からビリビリするような厳格な空気を感じたので、こちらはさらに輪をかけてだろう。と予想していましたが、意外と穏やかな空気が漂っているように感じました。(まあ、そんなに感が強いわけではないので勝手な想像かもしれません。)
参道には鳥居が続く |
本殿左脇の2柱の杉の巨木 |
さて、本殿に北海道から買っていった奉納用の地酒 ”男山” (増毛の国稀酒造のお酒と間違えて購入しちゃいました。)を奉納し参拝を終えましたが、この拝殿内にはあまり見たことのない鈴がたくさん取り付けられた棒状のものがぶら下がっていました。あまりこれまで見たことのない神具なので、なんだろうと興味をそそられます。(どんな意味合いのものかご存知の方いましたら、教えてください。)あとは鬼の面などもありましたが、どうも龍神様を祀っている風な感じを受けませんでした。それよりも、参道途中、右手にある池のような場所が気になったので、そちらに移動したところ、池を挟んで3つの御社が立っていました。どれも本殿に比べると小さな御社です。失礼ながら、御社の中を覗かせていただくと、向かって左手奥の御社に龍神様が祀られていいたので、こちらが「アラハバキカムイ」なのかなと、勝手に思っています。(写真は撮っていないんですよ。詳細を紹介している「誰も紹介しない津軽」さんのサイトを御覧ください。)
さて、この龍神様のいる池の前で、今回の旅するジャンべの献奏をスタートさせました
ウクライナで作られているグーダドラムという楽器 |
最初は予定していたプログラムで演奏と思ったのですが、どうも場としっくりこず、「お前が奏でる音を聞かせよ。」と言われた気もしたので途中からインプロ(即興)で叩きました。あとで、妻から「なんかいつもと違って重い感じの音だったね」と言われたので、いつもの音とは違った音になっていたようです。元々、田中泯さんの「場踊り(即興の舞踏)」のようなことがしたいと思って始めた「旅するジャンべ」でしたが、場の雰囲気を感じ取っての即興って、面白いなと思いました。以後は、必ず音録りはしてこようと思います。演奏後に、曇り空だったところがパーっと光が差し込んだので、喜んでいただけたものと思っています。そのあとの献奏もそうでしたが、神様って、結構、心を込めて音を奏でると喜んでくれるんじゃないですかね。なんて思っています。
以上で、旅するジャンべ(青森編) 第一夜、終了です。次回は「第二夜、仏ヶ浦」でこちらは映像もありですので、またご覧下さい。
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